【1990年】

 

<間々田八幡宮の森>

由緒ある神社で、広い境内には古木が林立している。シラカシ、ケヤキが多いが、カシに混じってコナラ、モミ、クヌギの大木が混生しているのが特徴。推定樹齢120-130年のコナラ、クヌギはまれに見るもので、なかでもコナラ3本は、栃木県小山市の天然記念物に指定されている。また、境内の森は森林の変遷の生きた標本として重要。付近一帯は間々田中央公園として整備された。(栃木県小山市間々田)

 

<安房神社のモミ林>

神社の裏側にある十数本のモミの大木は、長期間安定した極相林。これを中心に、アカマツの高木、中ほどのミズキ、ヤマウルシ、ヌルデ、エゴノキ、低木のヒサカキ、ガマズミ、シラカシなどで構成。ほぼ自然の状態が保たれている。モミ群落は栃木県小山市文化財。安房神社は延喜式内社で、地名粟宮の起源となっている。古代、東海道に派遣された四道将軍が安房国一宮の安房神社を招いたともいわれる。(栃木県小山市粟宮)

 

<城山公園と思川(鳥獣保護区)>

城山公園は、シラカシ、桜が枝を茂らせる。思川を隔てた対岸の立木山にはニセアカシアが群生する。城山は中世小山城で祇園城ともいい、本来は南北1340メートルの長大な城だった。観晃橋から上流の黒本橋にかけての思川河川敷は、冬になると数百羽のカモ類が飛来する探鳥地で、3月上旬ごろまでがシーズン。カイツブリ、タシギ、ハクセキレイなども。夏はコジュケイ、キジなど。(栃木県小山市城山1丁目ほか)

 

出羽俊明