東京ビッグサイト(東京国際展示場)の農業フロンティア2012(2013年1月1日、竹内秀樹)
農林水産省、経済産業省主催
飯豊町が「農都交流型ツーリズム」PR
山形県飯豊町は、東京・有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場で先日開催されたイベント「農業フロンティア2012」で、農山村地域と都市型企業との交流を推進しようと展開している「農都交流型ツーリズム」の取り組みを発表した。農山村と企業の双方にメリットがある事業の特徴や、好評だったモニターツアーについて全国にPRした。
農家民宿に宿泊して農作業を体験
農都交流型ツーリズムは飯豊町とJTB法人東京が協力して企画。中津川の農家民宿に宿泊して農作業を体験するプログラムを、都市企業の社員研修などに向けて提供する内容で、農村側は地域資源を生かした活性化、企業側は効果的な人材育成が目的。2012年7月に同社社員による体験、2012年10月には企業の人材育成担当者を招いたモニターツアーを開催した。
展示ブース
農業フロンティアは経済産業、農林水産両省主催のイベントで、2012年12月上旬に東京ビッグサイトで2日間開催。農業活性化をテーマに全国の食材や農業関連技術の紹介など、さまざまな展示ブースが並んだ。飯豊町はビジネスアピールステージに登場し、JTB法人東京と共同で発表した。
モニターツアーに参加した大学生・大学院生
後藤幸平町長やJTB社の社員、モニターツアーに参加した大学生・大学院生、農家民宿の経営者らがパネルディスカッション形式で事業を紹介した。社員は「民宿の人との対話がコミュニケーション能力の向上につながる」とアピールし、学生からは「生き方の価値観が変わるほどの経験になった」との感想も出た。
植林による温暖化防止
飯豊町産業振興課の小松一芳産業政策担当課長は「モニターツアーのアンケートでほとんどの人が人材育成に役立つと認めてくれた。普段の農村の生活が貴重な資源になることが分かった」と話す。ツアーは2013年から受け入れを本格化させ、2013年1月18日には東京で企業経営者らを対象にしたセミナー開催を予定。2013年1月19日には町内で町民向けの事業報告会も開く。林業や植林事業による温暖化防止の活性化のヒントになりかも知れない。
米ホットドッグチェーン「ネイサンズ」一号店が原宿にオープン(2004年2月2日、外食レストラン新聞)
外食レストラン新聞の記事を、竹内秀樹ラボが一部編集(洋数字化など)し、以下引用します。
ラフォーレ原宿前に2003年末オープン
アメリカの老舗ホットドッグチェーン「ネイサンズ」の日本1号店が、東京・原宿の中心部、ラフォーレ原宿前に2003年末オープンした。
コニーアイランド
NYヤンキーススタジアムのオフィシャルホットドッグ
ネイサンズは1916年創業。ニューヨーク近郊のビーチ、コニーアイランドに誕生し、現在は米・東海岸を中心に3000店を展開、NYヤンキーススタジアムのオフィシャルホットドッグに採用されている。中国やエジプトなど海外進出も盛んで日本は14ヵ国目。
株式会社ネイサンズ・フランチャイジーオブ・ジャパン
関根正義社長
米ネイサンズ・フェイマス社と独占マスターフランチャイズ契約を交わし日本での運営を行うのは株式会社ネイサンズ・フランチャイジーオブ・ジャパン(東京都新宿区)。関根正義社長は、モスバーガーの初代スーパーバイザーを経てフランチャイズ4店舗を運営した経験を生かし、ネイサンズのフランチャイズ化に挑む。
レストラン、キオスク(屋台)、カート
「日本のファストフードの仕入れ原価は38~39%。対しネイサンズは約32%と収益性が高い」と関根社長。「レストラン(店舗)、キオスク(屋台)、カート(移動車両)の3パターンの出店モデルで5年後200店舗展開を目指す」という。
初期投資はレストランで3000万~4000万円
月商はレストランで800万円
出店加盟の初期投資はレストランで3000万~4000万円、キオスクは800万円、カート300万円。目標月商はレストランで800万円を見込んでいる。
明治通りに面したスタンド型店舗
原宿の店舗は2タイプ。明治通りに面しカラフルな看板が楽しげに誘う1階にはスタンド型店舗。その脇の階段を下り地下1階には34席のイートイン店舗がある。
ビーフ100%使用のホットドッグ4種
メニューはいずれも米ネイサンズ・フェイマス・システムズ社のレシピで製造。ビーフ100%使用のホットドッグ4種のほか、ハンバーガーやクリンクルカット・フレンチフライ、フィラデルフィア名物のチーズステーキ、クラムチャウダースープなどがある。
外皮がぷちんとはじける焼き加減
NYっ子の魂・ホットドッグを移入するだけに、こだわりはひとしお。「ネイサンズのビーフ100%のフランクフルトはポークソーセージとはひと味違い、濃く深くほんのりスモーキーなビーフの風味が楽しめる。一口かむと外皮がぷちんとはじける焼き加減を実現するため、米国製の専用グリドルを導入した」(関根社長)
開店直後、BSE騒動が発覚
和牛に切り替え
ところが2003年12月の開店直後、BSE騒動が発覚。この店も全面和牛に切り替えるなど、予期せぬ対応に追われた。
トッピング
サワークラウト、オニオンソテー、グリーン・レリッシュ
もう一つの売り物がフリートッピングだ。サワークラウト、オニオンソテー、グリーン・レリッシュ、オニオン(生)がマスタード、ケチャップと一緒に調味料スタンドに置かれ、好きなだけトッピングできる。
横山東洋夫会長
横山東洋夫会長は「ネイサンズの味やシステムを大切にすることはもちろん、歴史やキャラクターも生かし、ホットドッグ文化を日本で改めて育てていきたい」と語る。
小林尊
7月4日の米独立記念日のホットドッグ大食いコンテスト
毎年7月4日の米独立記念日にネイサンズが開催するホットドッグ大食いコンテストではここ数年、日本人の小林尊氏が優勝を続けている(2003年の記録は12分間で44個完食)。ヤンキースの松井選手の活躍もあわせ、ネイサンズの日本での快挙にも期待がかかる。
京都渋谷区神宮前4-31-10、YMスクエア1階、地下1階
◆「ネイサンズ」原宿店所在地=東京都渋谷区神宮前4-31-10、YMスクエア1階、地下1階、営業時間=午前11時~午後11時、無休/https://nathans.co.jp
株式会社ネイサンズ フランチャイジー オブ ジャパン
株式会社ネイサンズ フランチャイジー オブ ジャパン本部所在地=東京都新宿区新宿1-6-5、シガラキビル6階
ホットドッグ1個250~350円
ホットドッグを米国に広めたニューヨークの老舗(しにせ)チェーン、「ネイサンズ・フェイマス」が2003年9月にも日本に進出する。すでにフランチャイズ会社が東京に設立され、1号店を東京・原宿周辺、2号店を下北沢に出す方向で調整中。1個250~350円で「アメリカの味」の浸透を図る。
日本で店を開くのは、「ネイサンズ・フランチャイジー・オブ・ジャパン」。米タレントの日本公演を企画していたプロモーターの横山東洋夫氏が日本展開の権利を獲得して会長に就任。東京都内でハンバーガー店を経営していた関根正義氏を社長に招いた。
駅の構内、野球場などに「立ち食い」も
5年で200店
1、2号店は座ってでも食事できる形式を予定しているが、駅の構内、野球場などに「立ち食い」形式の店も広げ、5年で200店近くまで拡大する考え。
米国内で約1000店
日本人が早食いで優勝
ネイサンズは1916年創業。ニューヨークの遊園地近くで行楽客を相手に商売を広げ、現在は系列レストランを含め米国内で約1000店、米国以外にも10カ国以上で展開している。毎年7月4日の独立記念日に早食い大会を開き、日本人がたびたび優勝することでも知られている。
子供の料理教室、学校が休みの第2土曜に盛況(1993年6月23日、朝日新聞)
親子で楽しむ料理教室
子どもの料理教室や料理の腕前を競うコンクールが人気を呼んでいる。小中学校が休みになる第2土曜に開かれているところが多い。子どもだけでなく親も参加するところも増えている。週末、親子で楽しむ料理教室の盛況ぶりを関西にのぞいた。
大阪ガス
吹田市、万博公園
大阪ガスが1993年4月から大阪府吹田市の万博公園で開いている「子ども料理教室」。参加した40人の平均年齢は8歳で、最年少は3歳の女の子。「親子教室などでまず料理の楽しさを知った子どもが、自分から習いに来る」(大阪ガス広報部)という。調理台の高さは、子どもの身長に合わせて60センチと75センチの2種類。メニューは「コロコロスップリ」「アッチッチ野菜」「フルーツサラダ」だった。
包丁を使うときは『ネコの手』
「包丁を使うときには、押さえる手は丸めて『ネコの手』に」「ガスの火を使った後は必ず消してね」と基本を確かめながら講習が進む。
講習は30分
手を洗うのも、野菜を切るのもすべて順番。20分もたつとあきてきて、一人遊びをする子どもが出てくる。子どもの集中力を考えると講習は30分が限度だそうだ。
5年生の兄と一緒に来ていた3年生の男の子は「料理は大好き。家でも二人でスパゲティなどを作ってるよ」と、慣れた手つきだ。母親は「こんなに生き生きしているんだったら、これからは家でも手伝わせるわ」。
父と子のカレー教室
親子クッキング
ハウス食品が開いている「父と子のカレー教室」も1992年、900組の募集に5、6倍の応募があった。1993年も8月に全国35カ所で開く。夏休みに向け、テレビ局や料理学校が開く「親子クッキング」のイベントも目白押しだ。
香川県高松市、キッツ調理技術学校
ちびっこグルメピック
なかでも1993年8月に香川県高松市で地元のキッツ調理技術学校が開く四国四県の「ちびっこグルメピック」は、郷土料理をベースにアイデアを競い合い、“地方予選”に200組以上が参加する大イベント。このブーム、一過性のものとはいえなくなったようだ。
火や刃物の危険教え、季節感も楽しませて
料理研究家の土井信子さん
17年前から、小学生を対象に料理教室を開いている料理研究家の土井信子さんに、子どもと料理作りを楽しむポイントを聞いた。
(1)低学年の子どもには少し熱めのなべに触らせたり、包丁で切って見せて、火や刃物が危険なことを教える。
(2)包丁の代わりに果物ナイフを使うなど、道具は小ぶりのものを用意する。
(3)端午の節句に「タケノコのちらしずし」を作るなど、年中行事を楽しみながら、季節感や旬(しゅん)のものを自然に覚えさせる。
(4)一品にひとつ、料理作りの基礎を教える。例えば「アサリのみそ汁」では、貝類の砂だしなど。
(5)無理のようでも頭から「ダメ」と言わないで、手を貸して達成感を持たす。